テーマ31 管理職者として実務のために学ぶべきこと
■管理職者の実力とは
担当部署のPDCA推進、部下の指導・育成の中で、
「本来、今、自分が行うべきことを考えて考えて考え抜き、
自ら目標を設定し、成果を上げ続ける」
これが管理職者に与えられた仕事・役割であり、
実際に実現し、成果を継続的に上げている管理職者が実力ある管理職者となります。
「自ら何を自分で考えて実行し、どれだけの成果を上げたか」が、
管理職者の実績であり実力となります。
このような、管理職者としての実力をつけるためには、
日々の職場の実践の中で、何を学ぶとよいのか、職場以外の所で、
何を学ぶとよいのかを理解し、意識的、計画的に学習することが重要です。
■管理職者として実務のために学ぶべきこと1
「職場の実践の中で、
“考え抜いて、自ら問題をつくり、自ら答えをつくる”
ことを体得する」
「自分で行うべきことを考える」というのは、言い換えますと、
「自分で問題をつくり、自分で答えをつくりだす」ということです。
自分で問題をつくり、自分で答えをつくりだすということは、
「無から有をつくりだす」ということであり、
本の中やインターネットの検索の中から答えを探し出すのとは、
別な領域の仕事となります。
「自分で問題をつくり、自分で答えをつくりだす」
「無から有をつくりだす」ことを学ぶためには、職場の実践の中で、
「考えて、考えて、考え抜いて、
自ら問題をつくり、自ら答えをつくりだし実践する」
ということを意識的に繰り返すこと以外にはありません。
職場の実践の中での意識的な繰り返しにより、
よりよい考え、よりよい答え、より的確な行動、
より大きな成果を獲得することができるようになります。
“考え抜いて、自ら問題をつくり、自ら答えをつくる”
ことを意識的に繰り返すことにより、
管理職者として必要な、大局観、洞察力なども体得することができるようになります。
■管理職者として実務のために学ぶべきこと2
「人の話しをオールイエスの姿勢で、積極的に聴くことによって、
自分では体得できない知識、
自分では絶対分からない自分に関する情報を得る」
話す人は、自分の人生の経験を背景として話をしています。
聴き方によっては、相手の人が何十年もかけて体得した、
自分では絶対、経験できない未知の話し、情報を得ることができます。
人の話は、まず、オールイエスの姿勢で聴き、受け止め、
それから自分の中で処理をするというのが、有意義な聴き方となります。
また、人は、「自分のことが分からない」という、致命的な欠点を持っています。
人の話を聴くことによって「自分のことが分からないという」
人が持つ致命的な欠点を補うことができます。
人の話を聴くことによって、自分とは別の見方、考え方、世界があることが分かります。
聴き方によっては、相手が自分の印象をどう思っているのか。
相手に自分は、どう見えているのかを、知ることができ、
自分のことについて、今まで気づかなかった、思いもよらない情報を得ることができます。
「人の話しをオールイエスの姿勢で、積極的に聴くことによって、
自分では体得できない知識、自分では絶対分からない自分に関する情報を得る」
ということも管理職者として日々学ぶべき重要事項のひとつとなります。
■管理職者として実務のために学ぶべきこと3
「本やインターネッなどで計画的、継続的、効率的に学習する」
仕事上の技術知識やマネジメントの知識など、
本やインターネットなどで学べるものは、数限りなくあります。
一方、学習のために使える時間は、限られています。
本を読むための時間がないとの声も管理職者の方からよく聞かれる声です。
本やインターネットなどの学習は、計画的、継続的、効率的に行うことが重要です。
本やインターネットなどの学習により、自分の知りたいことを得る、
探していた答えを見つけ出すということも当然必要ですが、
管理職者として学ぶべきこと1で述べたように、
本やインターネットの中から答えを探しだすだけではなく、
本やインターネットなどで得た知識を基にして、
答えをつくり出すという視点での学習も重要となります。
■管理職者として、担当部署のPDCA推進力、
部下の指導・育成力を常に強化する
担当部署のPDCA推進、部下の指導・育成の中で、
「本来、今、自分が行うべきことを考えて考えて考え抜き、
自ら目標を設定し、成果を上げ続ける」
これが管理職者に与えられた仕事・役割であり、実際に実現し、
成果を継続的に上げている管理職者が実力ある管理職者となります。
上述致しました、管理職者として学ぶべきこと1、2、3を実行することにより、
担当部署のPDCA推進力、部下の指導・育成力が強化され、
自ら目標を設定し、成果を上げるということが実現できてきます。
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